学習タイプを理解して子どもに最高の教育を!
一人ひとりの学習スタイルや好みは異なります。
ある人は読書が好きで情報を文字で吸収するのが得意。
別の人は視覚的な情報を理解しやすく、図やグラフを見て学ぶことが好きかもしれません。
さらに、別の人は実際に体験することで学びを深めることができるでしょう。
また集中しやすい環境もそれぞれ異なります。(学習環境の整え方についてはまた別な機会に!)
子どもの学習スタイルを知ることは、時間と労力を節約し(または無駄な教材にお金を払わずにすみ)、学習効果を高めるために重要です。
そして、子どもに最適な教材、教え方、環境を整えてあげられるのこそ、ホームスクールの醍醐味!
わが子に最高の教育を用意してあげましょう!
この記事では、学習タイプの説明のほか、最後にわが子の学習タイプ診断に使える簡単な質問を用意しました。
目次
1.VARK理論とは?
2.4つのタイプそれぞれの特徴
①視覚優位とは
②聴覚優位とは
③読み書き優位とは
④運動感覚優位とは
3.診断テスト
4.まとめ
1.VARK理論とは?
学習タイプで最も有名な分類は、ニュージーランドの教育学者であるニール・フレミングによって1987年に提唱されたVARK理論です。これは情報をどうやって理解、処理するのが得意なのか、脳の好みによって分類する方法です。
VARK理論によれば、ほとんどの人々は複数の学習タイプのミックスで、一つまたは複数のタイプが優位であるそうです。
学習タイプは以下の4つにわけられます。
①Visual(視覚優位)
②Auditory(聴覚優位)
③Reading/Writing(読み書き優位)
④Kinesthetic(運動感覚優位)
この頭文字をとってVARK理論と名付けられました。
「科学的根拠にかける」として批判されることもありますが、いまだにたくさんの教育者の間で支持されています。
私自身、この理論を知る前からわが子に学習の好みがあることを感じていたので、実感として、とても使える理論だと思っています。
本当かな?と思ったら一度試してみてください!
2.4つのタイプそれぞれの特徴
ではここから、それぞれの学習タイプの特徴について説明します。
①視覚優位とは
見て情報を記憶するのが得意。このタイプの学習のポイントは「見ただけでわかるようにする」こと。
目を引くレイアウト、マインド マップ、グラフ、チャート、色、写真、太字や色でハイライトされたテキストを使用すると学習を助けられます。
このタイプは情報、特にスペルを記憶するために見て学ぶ方法が得意。
図、イラスト、ポスターを用意したり、自分で作成することを手伝いましょう!
フラッシュカードやビデオ、ポスターも視覚的な学習に役立ちます。
②聴覚優位とは
聴覚優位の子の強みは聞くことです。学習のポイントは「音に変換する」こと。
もしも、読み書きからの学習が苦手だったとしても、隣に座って説明してあげると理解できるようになることもあります。
また、自分で読み上げるように促すことで、視覚からだけではなく耳からも情報が入ってくるので学習しやすくなるでしょう。
会話やディスカッション、音声つき動画や、ポッドキャストなどの音声コンテンツを通じて学びを深めることができます。
③読み書き優位とは
読書、メモを取ること、作文が得意。このタイプの学習のポイントは「繰り返し読み書きする」ことです。書き留めることや要点をまとめることで効果的に学びます。
メモの作成や整理を手伝ったり、図などの視覚的なものを単語や文章にしてみるように促すことで学習を助けられます。
キーワード、情報、または質問と回答をまとめるようにうながすのもいいでしょう。
読み書きが得意な子は、教科書や記事、手紙などの文字情報を重視することで効果的に学ぶことができます。
④運動感覚優位とは
手を動かしたり、体を動かしたりすること、触って感じることが大好き。このタイプの学習のポイントは「実際にやってみる」ことです。
多くの子はじっと座ることが好きではなく、とても活発!芸術やスポーツなどの科目が得意な子が多いです。
学習中に動き回ることで集中できるようになることもあります。その分、休憩も頻繁に必要になるかもしれません。
物事について読んだり書いたりするよりも、実際に試してみる方が好きです。
移動したり、持ち上げたり、触れたり、「〇〇をしたら〇〇が起きた」のような反応のある学習法が最適。
実験や実地訓練、フィールドワークなど体験から情報を吸収しやすいです。
パソコンやアプリを使った学習PC やアプリでの学習も適している学習といえるでしょう。
3.診断テスト
では、あなたのお子さんはどの感覚が優位なタイプでしょうか?
調べてみましょう‼
それぞれ9個の質問を用意しました。そのなかで「はい」と回答したものが多いものほど優位な感覚である可能性が高いです。
ただし、この質問は参考程度にして、実際にお子さんを見て、やりながら得意な学習方法を探してくださいね!
①視覚優位(全9問)
絵のある本を見ることが好きですか?
カラフルな絵やイラストを見ると、興味を持ちますか?
パズルや図形を使って問題を解くのが得意ですか?
画像や写真を見て、物事を理解しやすいですか?
映画やアニメーションを見ると、内容をよく覚えられますか?
テレビやYouTubeの動画(音声がなくても)を見ることが好きですか?
視覚的な手がかりやチャートを使って問題を解くのが得意ですか?
スライドショーやプレゼンテーションを見ると、内容を理解しやすいですか?
絵や図を使って自分の考えやアイデアを表現するのが得意ですか?
②聴覚優位(全9問)
音楽を聴くのが好きですか?
歌を歌ったりリズムに合わせて手拍子をするのが得意ですか?
話を聞くことやおしゃべりすることが好きですか?
誰かから説明を聞くと、内容をよく理解できますか?
オーディオブックやポッドキャストを聞くと、情報を吸収しやすくなりますか?
自分が話すことで、考えやアイデアを整理しやすいですか?
グループディスカッションやディベートを通じて学ぶことが好きですか?
他の人からのフィードバックや指導を受けることで学習が進みますか?
言葉で情報を伝えることが得意ですか?
③読み書き優位(全9問)
読書が好きですか?
新しい単語や文章を覚えるのが得意ですか?
自分の感想や考えを文章に書いて表現するのが好きですか?
文章を読んで理解するのが得意ですか?
ノートやメモを取ることで情報を整理しやすいですか?
読んだ本や記事の内容を他の人に話すのが好きですか?
書かれた指示や手順を読んで物事を進めるのが得意ですか?
ワークシートや問題集を使って学ぶのが好きですか?
文章を書くことで自分の考えを整理しやすいですか?
④運動感覚優位(全9問)
体を動かして遊ぶのが好きですか?
スポーツや体操、ダンスをするのが好きですか?
手で触れたり触覚を使う遊びが好きですか?
リズムに合わせて手や体を動かすのが得意ですか?
実際に物を作ったり、工作をするのが好きですか?
実際に体を動かして役割を演じたり、おままごとをするのが好きですか?
実際に物事を試してみることで、理解が深まりますか?
実験やフィールドワークなど実践的な活動が好きですか?
手を使って絵を描いたり、文字を書いたりするのが好きですか?
4.まとめ
我が家の長女は視覚優位>読み書き優位。長男は運動感覚優位の傾向がとても強いです。
同じ両親の子でもそれぞれ、全く違った学習の個性を持っています。
子どもの学習スタイルを理解して、効果的な学習環境を整えることで、一人ひとりに適切なサポートを提供することができます。
特にホームスクールなど自宅での学習の場合は、子どもに合った学習方法を活用できることでしょう。
ぜひ日ごろからお子さんをよく観察して、得意を探してくださいね!
一緒に頑張りましょう♪
参考
Edeucation Quizzes:
https://www.educationquizzes.com/knowledge-bank/which-learning-style-best-suits-my-child/